rose

少女革命ウテナ
サントラ感想


*  *  *

アドゥレセンス・ラッシュ
曲目


 1 Rose is rain
   ― 薔薇卵蘇生録 ―
 2 スカーレットたちの舞踏
   〜 再会
 3 薔薇の刻印
   〜 空中庭園の花嫁
 4 デュエリスト
   〜 甦れ!無窮の歴史「中世」よ
 5 イリュージョン 〜 悪意の蛹
 6 ベラドンナの罠
 7 時に愛は
 8 Akio円舞曲 〜 ビデオな記憶
 9 薔薇の裸身
   〜 シュラ
   ― 肉体星座 α ψ ζ 星雲 ―
10 アブラクサス 〜 光さす庭
11 絶対運命黙示録
   ― Adolescence of UTENA ―
12 決戦 〜 ベルゼブルの王城
13 輪舞 − revolution
   〜 アドゥレセンス・ラッシュ
14 フィアンセになりたい
   ― Symphonic Insturment ―


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〜サントラ感想〜

アドゥレセンス・ラッシュ


劇場版サウンドトラック (サントラ 8枚目)


1999年8月に購入しました。
初回特典版を購入しました。ピンクの箱に入っています。
徹頭徹尾、劇場版のサントラです。歌詞カードには特に変わったところもありません。

以下、いくつかの曲目についてです。そろそろ曲の感想というより、それによって思い出されるシーンの回顧録じみてきてます。

1 かっこいいですね〜。劇場版でのオープニングが思い出されて、わくわくいたします。短いので、楽しむためにはリピート必須。

2 タイトルから察せられるように、「学園のスカーレット」がベース。

3 妖しく妖艶な美麗曲である冒頭の1分45秒が特に好きですね。後半は、曲だけ聴くとさわやかです。

4 西園寺くんとの決闘曲。かなり気に入っている決闘曲です。それというのも、映画での『よーみーがえれ! よーみーがえれ!』部分の演出がとても好きだからです。あんなふうに歌詞と映像がリンクするのが、幾原監督のすばらしいところ。7枚目のアルバムにこの元楽曲が収録された時点で『まさか映画の光宗バージョンは収録されないの……?』と不安だったので、これに出会えて本当に嬉しかったです。最後に、スパン! と終わる部分もいいですね。歌詞も全体的に好きです。

6 悲しく光る星空を思い出します。やはり、プラネタリウムと、光るメガネのアンシーのイメージがすっかりついているせいでしょう(笑) 5枚目のサントラ「fascination [魅惑]」(「罪の果実」のアレンジ)を、同じピアノのみですが、より儚くした感じです。ご多分に漏れず、好きです(笑)

9 樹璃様との決闘曲。いやあ、劇場版ウテナの感想になってしまいますが、何が嬉しかったって、樹璃様との決闘がきっちり用意されていたところですね。曲の方ですが、歌詞の内容云々より、曲とアレンジのノリが良い感じです。

10 曲としては、別に「光さす庭」のアレンジというわけではなく、単純に「アプラクサス」と「光さす庭」をくっつけた感じです。この「光さす庭」も、おそらくは劇場用に細かく新しい音が入っていると思います。……あいかわらず私ではきちんと聞き分けられませんが。

11 タイトルを見ずに聞いていたら、冒頭26秒まではなんの曲か気づけないでしょう。27秒目にして明らかになります(笑) これまでのアレンジの中では、曲は一番メリハリがきいていると思います。ただその分ボーカルのボリュームは抑えられているので、人によってはおとなしく感じるかもしれません。なんだか荘厳に感じられます。歴代『絶対運命黙示録』の中でも、結構好きな方ですね。最後まで聞いていると、奇っ怪な音がいろいろ続いています。これはなんだろう(笑)

12 この曲で劇場版ウテナの『肝』のシーンを思い出せれば、もうあなたのウテナ好きは完璧です(笑) 改めて聞いても、わくわくする曲ですね。と同時に、あのわくわくするシーンが浮かびます。いやあ、セクシーな『車』でした、ほんとに。ずっとチリチリとリズムを刻んでいるのはドラムでしょうか(アホ耳ですみません)……この音が「ベルゼブル」を連想させますね。あとは、うねうねするキャタピラーを思い出します。これは、劇場版を見ていない方にはまったくもってわかりませんね(笑)

13 おお、「輪舞」が、なんだかずいぶんスタイリッシュになってます。1番のあとの伴奏が、TV版でのオープニングバージョンに比べて、ビートがきいていて、そこまでさわやかすぎず、好きです。そして「輪舞」の伴奏がいつのまにか「アドゥレセンス・ラッシュ」へと変貌します。おおおお、かっこいい! その後シンバルが入ってカタルシスが起きたら、今度はもう一山。まさに、走って走って走って〜〜……といった感じですよ(笑) あとは希望にむかって突っ走ってます。で、最後はお馴染みの「少女革命ウテナ・overture」の盛り上がりで締めくくり。まさにクライマックスのすべてをあらわした一曲ですね。

14 劇場版のエンディングテーマのボーカルなし、シンフォニックバージョンです。ボーカルは王子ことミッチーこと及川光博でした。ボーカルが入っていないことを残念がる方もこのアルバムの発売当初はいましたが、私はこれでいいと思います。ボーカルは劇場版のDVDや及川光博さんのCD(シングルの他、 嘘とロマンニヒリズム など)で聞けますからね(厳密には、劇場版のはAdolesence Mixだったので、違うと言えば違うのですが)。しかし、このオーケストラな豪華バージョン、これはこれで貴重です。これが最後にくるのが、綺麗なシメになっています。


このサントラを一枚きいているだけで、劇場版のたくさんの場面を思い出せます。そういう意味でも、このサントラは大成功してますね。もちろん、そこにはあの強烈な劇場版の印象、という要素も不可欠です。

聞けば間違いなくもう一度劇場版を見たくなるでしょう。