rose

少女革命ウテナ
サントラ感想


*  *  *

薔薇卵蘇生録ソフィア
― 中世よ甦れ!―
曲目


 1 薔薇卵蘇生録
 2 アストラガルス地球双六
 3 歴史望楼「文字砂漠」
 4 プチ万象の生命弧独史
 5 世界露壇の揺籠で
  ― イン・ザ・ハンズ・オブ・ザ・ワールド ―
 6 水滴すなわち万有始源
 7 海月藍に死す
 8 絶対媚惑「タ・エロティカ」
 9 デフォルメ・デジャヴュ
10 追想の変身譜≪荒野より≫
11 シュラ
   ― 肉体星座 α ψ ζ 星雲 ―
12 われら自らを棄てた堕天使なり
13 甦れ!無窮の歴史「中世よ」

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〜サントラ感想〜

薔薇卵蘇生録ソフィア ― 中世よ甦れ!―


少女革命ウテナ イメージ・アルバム (サントラ 7枚目)


1999年6月に購入しました。
(おそらく)初回特典版を購入しました。シールがついていたので、きっと初回特典版でしょう。
『「少女革命ウテナ」映画化記念プロデュース企画アルバム第2弾 』です(幾原邦彦監督の公式サイト ikuniweb より)。
今回は、前回と打って変わって、オールJ.Aシーザー。作曲も編曲もオールJ.A.シーザー。アルバムは全体的にパープルブルーが基調となっていて、心なしか楽曲も海のイメージが強い気がします。
初めて聞いたときにはまだ映画が公開されてなかったのでわかりませんでしたが、このアルバムもいくつかの曲は映画と関連してます。列挙だけしておきます。1番と、11番と、13番ですね。

さて、検索でいらしたJ.A.シーザーファンの方には申し訳ないのですが、私はウテナファンであるので、シーザー楽曲に関してはウテナ目線以外では結構いいかげんなことを言っています。どうぞご容赦を。

以下、いくつかの曲目の感想。このアルバムを前から順番に聞きながら書いた感想です。


1 この曲は明らかに、8枚目のアルバムの「Rose is rain ― 薔薇卵蘇生録 ― 」の原曲ですね。さすがに私でもこれならわかります。タイトルにも「薔薇卵蘇生録」と入ってますし、こっちの方がシンプルなタイトルですから原曲なのでしょう。しかしそれでもまだ「ソフィア 〜 神々の唾 〜」の疑惑も晴れないのですよ。なぜならこのアルバムのタイトルに「ソフィア」と入ってますからね。やっぱり「ソフィア 〜 神々の唾 〜」も関係あるのでしょうね。まあなんにしても、かっこいい曲です。いいですね。わくわくします。

2 これ、前奏から基本メロディまで、まんま1番の「薔薇卵蘇生録」ですね。しかもなんと! この歌の歌詞のところに「ソフィア」という言葉が!! しかもしかも、それだけでなく、「わたし ソフィア ソフィア わたし」なんて歌ってるじゃありませんか!!! これはまさしく6枚目のアルバムの「ソフィア〜神々の唾〜」の最後のところと一致します。というわけで、めでたくソフィアの謎がとけました。思うに、この「アストラガルス地球双六」が一番大元の曲で、他はここから派生したのではないでしょうか。真相はわかりませんが、少なくとも「薔薇卵蘇生録」、「ソフィア〜神々の唾〜」、「アストラガルス地球双六」、そして「Rose is rain ― 薔薇卵蘇生録 ― 」は、元が同じですね。

3 結構リズムがよくていいですね。まあ、相変わらずなんて言っているのかはわかりませんが(笑) タイトルの影響でしょうか、なんとなく砂漠を連想します。この曲、舞台的ではありますが、決闘にはむきません。また、当たり前といえば当たり前ですが、あまりウテナテイストもありません。

4 割と好きな方です。『○○がゆえに』のあとの『わたしはここにいる』のメロディと歌い方が好きですね。世界の一番底から叫んでいる感じがでています。

5 これ、なぜか好きです。サビが覚えやすいからかな。『インザ ハーンズ オーブ ザワ〜〜ルド♪』と時々脳内で流れます(笑) 全然違っているかもしれませんが、なんというか『世界』(神?)の手の中にある卑小な人間、という感じがすごく好きです。この曲のメロディは他と区別できますし(笑) 歌詞もわかりやすいですよね。つまり、とっつきやすいのかな。

6 これまたサビが頭にしみつきます。『ドン・キ・ディジー・ダンダン』……ってどういう意味なのでしょう。毎度毎度謎だらけです。メロディは結構ループが多いので、ますます脳内ノンストップに拍車がかかります(笑)

7 『海月』と書いて『かいげつ』と読みます。クラゲじゃありません(笑) まあ、CDもってる方は読みがな書いてありますから、言うまでもないって感じですね。歌の方ですが、なにとはなしに良い雰囲気です。同時になにとはなしに入水自殺か投身自殺の空気がただよってます。あと、どうやら歌詞の一部はホルヘ・ルイス・ボルヘスの小説からとったようです。(このページからの情報) ボルヘスの小説はいろいろあるので、いったいどれなのかよくわかりません。知っている方はぜひとも情報を。管理人もできる限り探してみますが成果が出るのはいつになるやら……。

8 メロディがかなり好きです。正直言うと、どこかで聞いたことあるというか、なんだかなじみのある感じなんですが、別に特定の何かに似ているといいたいわけではありません。ちなみに、私がそう感じるのは『アエリア・ラエリア・クリスピス  オルギア・錬金』のところです。このメロディー、ずっと繰り返されるので「ここだけ」というわけではないのですが(笑)

9 この曲の前奏は、「薔薇甦生録」に似ている気がします。同じ系統という感じです。私のバカな耳ではわかりませんが、多少元の曲が同じっぽい、というのもありうるような……あくまでいいかげんな感想ですすみません。これはウテナの決闘で使われていそうな曲で、このアルバムの中では珍しい「ウテナテイスト」です。

11 ウテナの劇場版の決闘曲「薔薇の裸身 〜 シュラ ― 肉体星座 α ψ ζ 星雲 ― 」の元ですね。この元楽曲アレンジの方の感想をのべますと……うーん……やはり光宗アレンジの「キレ」がほしいです。元楽曲のこちらはすごく長く感じてしまいます。

13 ウテナの劇場版の決闘曲「デュエリスト 〜 甦れ! 無窮の歴史「中世」よ」の元楽曲。基本的には好きな曲です。しかし、私の最も好きな山場、『よみーがえれ! よーみーがえれ!』(笑)とその後の部分が光宗アレンジに比べるとこちらではちょっと迫力に欠けているので残念。


さてさて、正直なところ、一番の感想は「全部きちんと聞き終わるにはそこまで『我慢』しなければならない」です。長い曲が多いんですよね。
どうしてもJ.A.シーザー編曲だとみんな同じ曲に聞こえてしまいます。でもって長いのでおのずとダレぎみ……。
シーザーファンには非常に申し訳ないのですが、私は光宗アレンジしか受け付けられません……。光宗アレンジだと急に大好きになるのですよ(笑)
アルバムの編成としては、どうも後半にかけて失速ぎみのような気がいたします。私の感想もそれにあわせて曲とばしてます(汗)
「絶対媚惑「タ・エロティカ」」までは調子よく聞けるのですが、そこからはどうも間延びした感じです。ウテナファンなので、「シュラ ― 肉体星座 α ψ ζ 星雲 ―」と「甦れ! 無窮の歴史「中世」よ」は聞いてみるものの、かえって光宗アレンジバージョンが恋しくなってしまうという……。

えっと、何やら辛口になってしまいましたが、これも愛あればこそです。
それにこのアルバムが不要だとは決して思っていません。もちろんこれも必要不可欠。
少なくとも1〜8番まで(さらには一応11番と13番も)好きなのですから、結局なんだかんだ言っても、このアルバムも気に入っているわけです(笑)