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少女革命ウテナ
各話レビュー

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〜生徒会編〜

第12話  たぶん友情のために


2004夏 初めてみたとき(1997年)を思い出しながら の感想

・ガムテープで消されたアンシーの名前と、それに気づく若葉。
 今回は若葉が大事なんですね。

・違和感バリバリのウテナの「普通」の制服姿。一話まるまるとおして、
 「普通」とは何か考えさせられます。んー深い。

・『あんたも嫌なら嫌って言いなさいよ!』 これ、言いたいことは前回の
 ウテナのセリフ(『君の考えをはっきり言ってやれ!〜』)と同じはずなのに
 こうも違うのは……やはり、薔薇の花嫁という存在のせいでしょうか。
・そして叩かれた瞬間のニヤリとした若葉の顔。ぶちかえす若葉。
 おもわずこちらもニヤリ。

・空白の席にウテナをおもいだしていたアンシー。もしかして……と
 期待させながらも決闘ではあのモノローグ。
 うーん真実はどっち?

・少し前に影絵少女の中でUFOの話題がでてきたけれど、
 今回は影絵少女A子とB子、宇宙に帰還!?

・ウテナに剣を渡す樹璃さん。その凛々しさにおとろえなし。
 樹璃さんらーーぶ! ……すみません、かなり私情がはいりました。

・冬芽のディオスの剣にくちづけるアンシー、その瞬間から目をそらすウテナ。
 ただ剣にくちづけるだけなのに、ウテナが目をそらすことによって、
 またそのシーンがえっちな感じに思えます。
 ウテナってば、「見てられない」って表情なんだもの。
 そして剣から離れるときに、唇をおさえるアンシー。これもえっち。

・『早く終わんないかなあ』、 『おかしいんじゃない、天上さん』、
 『終わりね、天上さん』。
 …………おお、ぞくぞくしちゃう!
 この我関せず、な薔薇の花嫁のスタンスと渕崎ゆり子さんの声が
 マッチしていて、すごく好きです。


今回の名言
『その制服、似合ってない!』  by若葉
 :ウテナの女子制服姿を見て言い放った若葉のセリフ。
  私のもやもやを見事ふきとばしてくれました。
  そう、「似合ってない」んですよ。全然そぐわない。ふさわしくない。
  ピンクの頭でロングヘアーのウテナは、外見はとても「女性らしい」から、
  キャラクターデザインだけでいけば似合わないはずはない。でも、変。
  それは今まで見てきた彼女の「性格」から感じられるんですよね。
  見ている人間にそういうふうに思わせるのって、本当にすごいです。
  やっぱりウテナは男装が「普通」。「普通」は人によって違うものなのです。

『僕の普通、返してもらうよ』  byウテナ
 :ウテナかっこいー!
  彼女にかかれば、一般女子生徒の制服もあっという間に戦闘服。
  なんとも晴れやかな表情のウテナ。
  前回、アンシーの「薔薇の花嫁らしさ」をつきつけられたけれど、
  それさえ覚悟して「アンシーといる普通」をとり戻す、というのが
  このセリフがでてきた意味だと思うのですが……どうでしょう。
  前回の感想でも書きましたが、ウテナはここで本格的に
  「少女が少女を革命する」道へと進むことになったのではないでしょうか。