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少女革命ウテナ
各話レビュー

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〜黙示録編〜

第39話  いつか一緒に輝いて


2004夏 初めてみたとき(1997年)を思い出しながら の感想

・前回の衝撃のラストがもう一度くりかえされるところから始まりました。
 アンシーが剣をすすめるところが私はとても好きです。

・樹璃の、昔話にでてきた少年。これも王子様なのでしょうか。
 樹璃のお姉さんについて言及されたのは初めてです。

・ぱちぱちとバーベキューの火がはぜる中、七実の問いが響くのも印象的。

・最終回だけあって、やはり絵がとても綺麗です。

・アンシーのドレスの裾を掴んで、ウテナがひきとめるところ。
 『おせっかいな勇者様。友達の気分だけは少しだけ味わえました。
  ――さようなら』
 そして、消えるアンシーの肉体。この一連のシーンが大好きです。

・王子様の代わりになって、百万本の剣を受ける、それが薔薇の花嫁の使命。
 アンシーにどんどん剣が刺さっていくところは圧巻です。
 決闘の歌『ミッシング・リンク』とともに、ひきこまれます。

・まわるメリーゴーランド。象徴的。
 もう少女革命ウテナそのものが、象徴のかたまりですね。

・すべてをふりはらって地面を殴るウテナ。
 あそこで、ウテナはいつものウテナに戻った、という感じがします。

・ディオスが暁生の足元を去っていった時点で、暁生は見放されたように
 感じました。
 そして、メリーゴーランドにディオスがまたがり、何かが動き出す。

・『姫宮、やっと会えた』
 そうウテナが言うということは、そこにいたのは、
 アンシーの本物の心なのでしょうか。

・プラネタリウムはただのプラネタリウムではなく、
 やはりなんらかの《力》を媒介する装置だったのでは。
 私にはそう思えてなりません。

・最後の女生徒たちの会話から、ウテナは確かにいたけれど
 どんな人でも、いなくなればしだいに忘れられてしまうことが
 示されているような気がします。

・生徒会のメンバーの変化は、まさにおさまるところにおさまったという感じ。
 石蕗はストップウォッチの練習をして、幹の後継者となり。
 梢はそれの監査といったところでしょう。
 西園寺も冬芽もすっかり元気になり、七実はポットでお茶をいれています。
 (このポットは、若葉が西園寺を部屋にかくまっていたとき使っていた物ですね)
 枝織はフェンシングをはじめ、樹璃は彼女も含めて、フェンシング部を
 引き続き率いてます。
 根室記念館は相変わらず。
 若葉は、あらたな女友達から、今度は追われる側に。

・最後の最後にやっと気づきました。
 チュチュは、アンシーのために暁生の格好をしていたのですね。
 それをやめたということは、
 アンシーが暁生を特別には思わなくなったからでしょう。

・そして、鳳学園の校門である「薔薇の門」をくぐって、
 暁生の世界から消えること、ウテナを探すことを決意したアンシー。
 『ウテナ』と呼び捨てにしたことが印象的。

・そして本当の最後。
 あの写真のオチはすばらしいです。
 34話でウテナとアンシーと暁生の3人でとった写真。間に割り込んだアンシー。
 それが、このような形になるとは。

・最終回のサブタイトルが
 「世界を革命する力」とか「世界の果て」じゃなかったっていうのは
 この話が結局、それらを一番大事な位置にしていなかったからでしょうね。
 大事なのはそこじゃなくて、
 やっぱりアンシーとウテナの関係だったと最終回のサブタイトルから
 わかると思います。


今回の名言
『あなたは私の王子様になれない……女の子だから』  byアンシー
 :このときのウテナとアンシーの顔の角度がいいです。
  またアンシーの声が色っぽくて……ぞくぞく。

『姫宮、君は知らないんだ。君と一緒にいることで僕がどれだけ幸せだったか』
                                 byウテナ
 :もうこれだけで、「少女革命ウテナ」を見ていてよかったなーなんて
  思いました。
  やはり、純粋に人が人を想う気持ちって素敵です。
  大事なのは、こういうことだよな、と思います。

『待っててね……ウテナ』  byアンシー
 :会心です。会心の一撃。

『そして、いつか、一緒に……』『いつか……一緒に?』  byウテナ&アンシー
 :この後の、セリフではなくサブタイトルの登場ももう、なー。なー!(笑)
  写真のアップとともに「やられたぁ!」と嬉しい驚きでした。
  こんなにさわやかな最終回もないんじゃないでしょうか。